キッチンでの日々の調理に欠かせないフライパンですが、洗った後の水切りをどうしてるか悩んでいる方は少なくありません。シンク周りが水浸しになったり、なかなか乾かなかったり、と困っている方もいるでしょう。
とくに、水切りかごを使わない方が増えている中で、大きいフライパンの乾かす場所や方法に頭を抱えている方もいらっしゃいます。
そのほかにも、以下の問題で悩んでいる方もいるでしょう。
この記事を読めば、以下のことについて理解を深められます。ぜひ、最後まで目を通し、フライパンの水切り問題を解決してください。
- フライパンを効率良く乾かす場所の選び方がわかる
- 水切りかごを使わない選択肢と、そのメリット・デメリットを理解できる
- 水切りマットを衛生的に保つ具体的な方法がわかる
- フライパンの素材に合わせた正しい乾燥方法がわかる
フライパンの水切りどうしてる?基本の方法と対策

ここでは、日々のフライパンのお手入れで誰もが経験する「水切り」の悩みを解消し、より衛生的で効率的な乾燥方法を見つけるための具体的な解決策をご紹介します。
場所選びから素材に合わせた正しいお手入れまで、あなたのキッチンライフを快適にするためのヒントを一緒に見ていきましょう。
- フライパンを乾かす場所の選び方
- かごを使わない?やっぱり必要?すっきりアイデアを考察
- マットの不衛生問題とどう向き合う?
- フライパンの素材別正しい乾燥方法
- 白い汚れはどうやって落とす?
フライパンを乾かす場所の選び方

フライパンの水切りにおいて、どこに、どのように置くかは非常に大切な要素です。適切な場所と置き方を選ぶことで、効率良く乾燥させ、キッチンの衛生状態を保てます。
多くの家庭ではシンク周りを作業スペースとして使うため、水切りかごの有無にかかわらず、このエリアで水切りを行うケースが多いでしょう。
調理台の上に吸水マットを敷いて一時的な水切り場所とする方法も一般的です。また、吊り下げ収納が可能な場合は、フックを活用して吊るすことで、場所を取らずに水切りと乾燥ができます。
乾かす際は、フライパンの底や内側に水が溜まらないように、逆さにしたり、斜めに立てかけたりする工夫が大切です。空気の通り道を作ることで、より早く水気を飛ばせます。
たとえば、壁に立てかけたり、他の食器の間に挟んで安定させたりする方法があります。水筒などのように、完全に乾燥させるために逆さまに立てておく専用のスタンドを活用するのも良いでしょう。
≫濡れた包丁を収納できるスタンドについて、選び方やおすすめを解説したこちらの記事も参考になるかもしれません。
かごを使わない?やっぱり必要?すっきりアイデアを考察

水切りかごを使わないという選択肢は、近年注目されています。シンク周りをすっきりと見せたい、掃除を楽にしたいという思いから、水切りかごを手放す方もいます。
水切りかごを使わないアイデア
水切りかごを使わない主なアイデアとしては、吸水性の高い布製品で代用する方法が挙げられます。
ふきんやタオル
シンクの横に広げて敷き、洗ったフライパンを置く方法です。水滴を吸収し、乾いたらたたんで片付けられるため、場所を取りません。洗って繰り返し使えるため経済的です。
吸水マット
水切りに特化した専用マットで、高い吸水性と速乾性が特徴です。マイクロファイバー製は素早い吸水、珪藻土製は瞬時の吸収と放湿でぬめりやカビを抑える効果が期待できます。フライパンを置くだけで水気が取れ、使わない時はコンパクトに収納できるため、省スペースで効率的な水切りを求める方におすすめです。
水切りトレー
吸水マットと組み合わせて使うことで、水滴が周囲に広がるのを防ぎつつ、乾かせます。水がシンクに流れるよう傾斜がついていたり、水受け部分が取り外せたりと、機能的な製品も多く販売されています。
使い終わったら水切りトレーや吸水マットを拭けば、片付けも簡単です。
吊るす収納
フライパンの持ち手部分に穴があるタイプであれば、S字フックやマグネットフックなどを活用して吊るすことで水切りができます。
シンク上のつっぱり棒やレンジフードのバー、壁面など空いているスペースを有効活用にもなるでしょう。空気に触れる面が増えるため効率良く乾燥させられ、シンク周りもすっきりと保てます。
ただし、フライパンの重さに耐えられるフックやバーを選ぶことが大切です。
水切りかごの必要性を考察
水切りかごを使わないメリットは、キッチンがすっきり見えること、掃除が楽になること、そして洗った食器を放置しなくなる習慣が身につくことなどが挙げられます。
しかし、洗い物の量が多い場合や、鍋やフライパンのような大きなものを一度にたくさん水切りしたい場合には、吸水マットなどではスペースが足りなくなることも考えられます。平置きだとお皿が積み重ねられず、倒れてしまうリスクもあるでしょう。
そのため、水切りかごを完全に手放すことが難しいと感じる場合は、折りたたみ式の水切りラックなど、必要な時だけ出して使えるコンパクトなアイテムがおすすめです。
折りたたみ式やコンパクトなアイテムを使えば、スペースの問題を解決しつつ、水切りかごの利便性を享受できるでしょう。
結局のところ、水切りかごが「やっぱり必要」かどうかは、ご家庭の洗い物の量やキッチンの広さ、生活スタイルによって異なります。
マットの不衛生問題とどう向き合う?

水切りマットは便利ですが、使い方によっては不衛生になりやすいという懸念もあります。とくに水分を吸収する素材であるため、カビやぬめりが発生しやすい環境になりがちです。
水切りマットを清潔に保つためには、以下に挙げる対策が有効です。
使用後の速やかな乾燥
水切りマットは使用後、できるだけ早く水気を絞り、風通しの良い場所で完全に乾燥させることが重要です。湿ったまま放置すると、雑菌やカビが繁殖しやすくなります。
定期的な洗濯・交換
布製の吸水マットは、毎日または数日に一度、洗濯して清潔に保ちましょう。
珪藻土マットの場合は、定期的に陰干しをして水分を飛ばすことが大切です。また、吸水力が落ちたと感じたら、サンドペーパーで表面を削ることで吸水力が回復することがあります。
複数枚を用意
毎日洗濯できるように、予備のマットを数枚用意しておくと便利です。これにより、常に清潔なマットを使用できます。
フライパンの素材別正しい乾燥方法

フライパンは素材によって特性が異なり、適切な水切り・乾燥方法を選ぶことで、より長く快適に使い続けられます。
鉄フライパン
鉄フライパンは、サビが最大の敵です。洗浄後はすぐに火にかけてから焼き(加熱乾燥)を行い、完全に水分を飛ばすことが大切です。
さらに、熱が冷めないうちに薄く食用油を塗布する「油ならし」を行うことで、油膜が形成され、サビを防ぎ、食材のこびりつきも軽減されます。
このお手入れを日々行うことでフライパンが育ち、使いやすくなります。
フッ素樹脂加工(テフロン加工)フライパン
フッ素樹脂加工のフライパンは、急激な温度変化に弱いため注意が必要です。熱いまま冷水をかけると、コーティングが傷つき剥がれの原因となる可能性があります。
そのため、使用後は少し冷ましてから、ぬるま湯と柔らかいスポンジ、中性洗剤で優しく洗いましょう。洗った後は、柔らかい布やキッチンペーパーで速やかに水気を拭き取ることで、水垢の付着やカビの発生を防げます。
食器洗浄機での高温乾燥はコーティング剥がれの原因となることがあるため、推奨されません。
ステンレスフライパン
ステンレスフライパンは耐久性が高いですが、水垢が目立ちやすいという特徴があります。そのため、洗った後は、水分が残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。
焦げ付きがある場合は、水を入れて火にかけることで汚れが浮きやすくなります。重曹を使うとより効果的に焦げ付きを落とせるでしょう。
乾燥後は湿気の少ない場所で保管し、頻繁に煮沸や乾燥を行うことで、サビや水垢の予防につながります。
白い汚れはどうやって落とす?

水切りを行うシンク周りや水切りグッズには、白い斑点状の汚れが付着することがあります。
これは主に、水道水に含まれるミネラル成分(カルキなど)が乾燥して固まった「水垢」です。見た目が気になるだけでなく、放置するとこびりつき、清潔感を損なう原因になります。
白い水垢の落とし方
白い水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤やクエン酸が効果的です。
- クエン酸水パック
水垢が気になる部分にクエン酸水(水200mlに対しクエン酸小さじ1程度を溶かしたもの)をスプレーし、キッチンペーパーで覆ってさらにスプレーします。そのまま数時間から一晩放置し、水垢を柔らかくします。 - こすり洗い
時間が経ったらキッチンペーパーを取り除き、スポンジやたわしでこすり洗いします。研磨剤入りの洗剤や硬いブラシは、素材を傷つける可能性があるため注意が必要です。とくに水切りトレーなどコーティングされているものは、研磨剤の使用を避けてください。 - 拭き取りと乾燥
汚れが落ちたら、水でよく洗い流し、清潔なふきんやキッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ります。水気を残さないことが、新たな水垢の付着を防ぐことにつながります。
フライパンの水切りどうしてる?おすすめアイテム活用術

フライパンの水切り、本当にこれでいいのかなと感じていませんか?ここでは、日々の水切りを劇的にラクにするアイテムの選び方と活用法を深掘りします。
さまざまな素材や価格帯のアイテムから、あなたのキッチンにぴったりの最適な水切り方法を見つけるヒントをご紹介します。
- おすすめラックの種類と活用法
- ステンレスとプラスチックはどちらがいい?
- 100均ダイソー・セリアのおすすめグッズ
- ニトリや無印のおすすめアイテム
- フライパンの水切りどうしてる?最適な方法を見つけよう
おすすめラックの種類と活用法

水切りラックは、フライパンなどの大きな調理器具を効率良く水切りできる定番のアイテムです。キッチンのスペースや使い方に合わせて、さまざまな種類があります。
ラックの種類
- シンクに渡せる伸縮ラック:シンクの上に橋渡しして設置するタイプです。調理スペースを確保しつつ水切りができ、水滴が直接シンクに落ちるため、水受けトレーの掃除の手間が省けます。シンクの幅に合わせて伸縮できるため、多様なキッチンに対応できるでしょう。
- 折りたたみラック: 使わない時にはコンパクトに収納できるタイプです。キッチンの作業スペースを広く保ちたい方に適しています。シリコン製のロールタイプや、スタンド式でたたむと平らになるタイプなどがあります。
- スタンド・バスケットタイプ: 一般的な水切りかごの形態で、大容量のものが多く、家族が多いご家庭や洗い物が多い場合に便利です。お皿を立てたり重ねたりできるため、効率良く多くの食器を乾かせます。
フライパンの水切り活用法
フライパンや鍋のような大物を水切りラックに置く際は、安定感を考慮することが大切です。ワイヤーが太くしっかりしているものや、滑りにくい素材でできているものを選ぶと良いでしょう。また、ラックの耐荷重も確認しておくことが推奨されます。フライパンを立てかけることで通気性を良くし、早く乾燥させる工夫もできます。
ステンレスとプラスチックはどちらがいい?

水切りアイテムを選ぶ際、素材は重要なポイントです。とくにステンレス製とプラスチック製は人気がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ステンレスとプラスチックの違い | ||
特徴 | ステンレス製 | プラスチック製 |
耐久性 | 錆びにくく丈夫で長持ちする傾向 | 比較的軽いが経年劣化で変色したり割れたりする可能性がある |
衛生面 | 表面が滑らかで水垢やぬめりがつきにくい | 細かな傷がつきやすく水垢・カビ・ぬめりが発生しやすい |
清掃性 | 汚れが落ちやすくお手入れがしやすい | ぬめりや着色汚れが付きやすく定期的な漂白が必要 |
見た目 | スタイリッシュでどんなキッチンにも馴染みやすい | カラーバリエーションが豊富だが生活感が出やすいケースも |
価格 | 一般的にプラスチック製よりも高価 | 比較的安価で気軽に購入可能 |
重量 | 比較的重く安定感がある | 軽くて移動や収納がしやすい |
どちらの素材を選ぶかは、ご自身の重視する点によって変わります。長く清潔に使いたいならステンレス製が、手軽さやコストを重視するならプラスチック製が向いていると言えるでしょう。
100均ダイソー・セリアのおすすめグッズ

100円ショップのダイソーやセリアでは、手軽に試せる価格でフライパンの水切りに役立つさまざまなグッズを見つけられます。
ダイソーのおすすめ水切りグッズ
ダイソーには、基本的な水切りかごやトレーのほか、アイデア商品も豊富にあります。
- 水切りかご・トレー:
シンプルなデザインのものが多く、一時的な水切りや、食器が少ない時に重宝します。皿立て付きや折りたたみ式など、バリエーションも豊富です。 - 珪藻土水切りマット/フリープレート:
吸水性に優れた珪藻土素材のマットやプレートも手に入ります。フライパンの底の水滴を素早く吸い取ってくれるため、手軽に試したい方におすすめです。
セリアのおすすめ水切りグッズ
セリアは、シンプルでデザイン性の高いアイテムが多いのが特徴です。
- 吸水・速乾水切りマット:
マイクロファイバー製の薄手マットで、水分をしっかり吸収し、速乾性に優れています。手入れが非常に楽で、毎日気軽に洗って清潔に保てます。大きな鍋やフライパンを大量に置くのには不向きかもしれませんが、洗った後の仮置きとしては十分でしょう。 - Dish Drainer:
- セリアの「Dish Drainer」は、フライパンの水切りに活用できる便利なアイテムです。シンクのスペースを有効活用できる設計で、フライパンを直接シンクに触れさせずに水切りが可能です。コンパクトなため、使わない時も場所を取りません。
これらの100均グッズは、費用を抑えつつ、キッチンの水切りを快適にするための選択肢として活用できるでしょう。
ニトリや無印のおすすめアイテム

ニトリや無印良品は、機能性とデザイン性を兼ね備えた水切りアイテムが豊富に揃っています。フライパンの水切りにも役立つ製品が多く、キッチンのスタイルに合わせて選びやすいのが魅力です。
ニトリのおすすめ水切りアイテム
ニトリは、多様な価格帯と機能を持つ水切りグッズが特徴です。
吸水マット
「やわらかラバー吸水マット」や「水切り+抗菌吸水マットセット」など、調理台のスペースを有効活用したい方におすすめの吸水マットがあります。吸水性が高く、シンク横に敷いて水切りラックと併用することも可能です。
たためて掛けられる水切り
ニトリのインテリア雑貨ブランド「デコホーム」からも、くるくるたためてコンパクトに収納できる水切りが販売されています。フックなどに掛けて収納することも可能です。
伸縮 水切りバスケット
シンクの横や中で使える2wayタイプで、伸縮自在に幅を調整できるバスケットです。深型で大皿も立てて使える設計になっており、お手入れしやすいステンレス製です。
無印良品のおすすめ水切りアイテム
無印良品は、シンプルで飽きのこないデザインと、耐久性の高いステンレス素材を活かした水切り用
品が魅力です。
ステンレスシンクバスケット スライド式
シンクの幅に合わせてスライドでき、シンク内で効率的に水切りができます。
ステンレスワイヤーバスケット
ワイヤー製で通気性が良く、食器や調理器具の水切りに適しています。さまざまなサイズ展開があるため、フライパンのサイズに合わせて選ぶことも可能です。
ステンレス水切り用傾斜トレー
水切りカゴの下に置いて使用するトレーで、水が自然にシンクに流れるように設計されており、水垢の蓄積を防ぎます。
これらのブランドのアイテムは、機能性だけでなく、キッチンのインテリアに馴染むデザインも重視する方におすすめです。
フライパンの水切りどうしてる?最適な方法を見つけよう

日々の料理に欠かせないフライパンの水切りは、衛生的に保ち、長く愛用するために非常に大切です。
- フライパンを乾かす場所はシンク周りや調理台を活用しましょう
- 水切りかごを使わない選択肢として、ふきんや吸水マット、お盆などが活用できます
- 水切りマットは使用後にしっかり乾燥させ、定期的に洗濯・交換して衛生を保ちましょう
- 鉄やフッ素樹脂加工、ステンレスなど、フライパンの素材に合わせた水切り・乾燥方法を実践しましょう
- 白い水垢汚れは、クエン酸水パックなどでこまめにお手入れすると効果的です
- 水切りアイテムの素材は、耐久性や衛生面を考慮してステンレスかプラスチックを選びましょう
- 水切りラックはシンクに渡せる伸縮タイプや折りたたみ式など、種類が豊富です
- 100均のダイソーやセリアでは、手軽に使える水切りグッズが見つかります
- ニトリや無印良品には、機能的でおしゃれな水切りアイテムが多数あります
- ご家庭のキッチンスペースや洗い物の量に合わせて最適な水切り方法を選びましょう
- 水切りを工夫することで、キッチンを清潔に保ち、日々の家事を快適にできます
- 使用後のフライパンは、水分をしっかり拭き取ってから収納することが大切です
- カビやぬめりは、放置せずに早めに対処することが衛生を保つ鍵です
- フライパンの水切りは、単なる乾燥作業ではなく、長く道具を愛用するための大切なケアです
- 自分にとって最適な水切り方法を見つけることが、日々の料理をさらに楽しくします


