SNSの料理動画で、クッキングシートに穴を開けずに、そのまま敷いているシーンを見て驚いたことはありませんか?
「えっ、蒸し器なのに穴あける必要はないの?」「穴がないと火が通らないのでは…?」
「シートの上に水が溜まる失敗をしそうで怖い」
そう疑ってしまうのも無理はありません。
結論から言うと、あの動画のやり方は『正解』です。
実は、穴を開けないほうが、せいろを油汚れから守り長持ちさせる上で理にかなった「賢い選択」なのです。ただし、ただ敷くだけでは失敗することもあります。
この記事では、失敗しないためのシートの正しい切り方やコツ、手元にシートがない時の便利な代用アイデアまで、あなたの疑問をすべて解決します。
今まで「私のやり方(穴なし)で合ってるのかな?」と不安だった方も、安心してください。それは手抜きではなく、理にかなった高等テクニックなのです。
今日からできるシートの疑問解消から、五感で選ぶ「一生モノの道具選び」まで、あなたのキッチンを整えるヒントをお届けします。
もし、道具選びそのものから見直したいという方は、後ほど紹介する「せいろ選びの決定版」も併せてチェックしてみてくださいね。
- 穴をあける場合とあけない場合の明確な使い分け
- 気になる「水が溜まる問題」の具体的な解決策
- クッキングシート以外の便利な代用品とその特徴
- せいろを長く愛用するためのお手入れ方法
「道具を使いこなす技術と、一生モノの相棒選び」
クッキングシートを正しく使いこなすことは、せいろを清潔に、長く愛用するための第一歩です。
それと同時に、自分にぴったりの「せいろ」という相棒に出会うことができれば、キッチンで響く蒸気の音や料理の仕上がりは、より一層豊かなものになります。
私がさまざまな道具を試してたどり着いた、五感(音)で選ぶ「音の羅針盤」に基づくせいろ選びのコツを、以下の完全ガイドにまとめました。
シートのコツをマスターしたその先に、ぜひ覗いてみてください。
せいろのシート!穴あけないのは間違い?

結論から言えば、「穴を開けない」ことは間違いではありません。
むしろ、それはせいろを油汚れやカビから守り、長く愛用するための『高等テクニック』です。
ここでは、なぜその方法が理にかなっているのかという仕組みと、料理ごとに最適な使い方を判断するための基準をわかりやすく示します。
基本を理解すれば、調理の失敗が減り、「ズボラ」ではなく「賢い選択」として自信を持って使えるようになるはずです。
- クッキングシートはそもそも必要?
- 穴をあける?開けない?料理別の正解
- 穴なしで蒸せる仕組みを解説
- 「水が溜まる問題」を防ぐ切り方と敷き方
クッキングシートはそもそも必要?

結論として、せいろを長く清潔に使うためには、クッキングシートなどの敷きものを使用することが欠かせません。
せいろは木や竹といった天然素材で作られています。そのため、食材の油分や水分、調味料の色や匂いが染み込みやすいという特性を持っています。
一度染み付いた汚れや匂いは完全に取り除くことが難しく、カビの原因になることも少なくありません。
敷きものを使う3つの主な理由
- 汚れや匂い移りの防止:タレや油がせいろに直接付着するのを防ぐ
- 食材のくっつき防止:食材がせいろにくっつかずきれいに取り出せる
- 後片付けの簡単化:せいろのお手入れが格段に楽になりせいろ本体も長持ちする
もちろん、ブロッコリーやとうもろこしなど、色や油分が少ない野菜を短時間蒸すだけであれば、何も敷かずに使うことも可能です。
ただ、いろいろな料理に挑戦する場合は、調理のたびに何らかの敷きものを使うことをおすすめします。
穴をあける?開けない?料理別の正解

せいろで使うクッキングシートの「穴」問題は、多くの人が悩むポイントですが、答えは一つではありません。作る料理によって使い分けるのが正解です。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、その日の献立に最適な方法を選びましょう。
| 「あける・あけない」それぞれのメリット・デメリット | |||
|---|---|---|---|
| 方法 | おすすめの料理 | メリット | デメリット |
| 穴をあけない |
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| 穴をあける |
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一見すると難しそうに思えますが、判断基準はとてもシンプルです。
基本的には「せいろを汚しそうな料理」は穴をあけず、「蒸気をたっぷり通したい料理」は穴をあける、と覚えると良いでしょう。
※ただし、2段重ねで調理する場合や、食材をぎっしり詰める場合は、蒸気の通りを良くするために「穴あき」が有利になることもあります。
穴なしで蒸せる仕組みを解説

「穴をあけなかったら、蒸気が通らずに蒸せないのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。しかし、正しい方法で敷けば、穴がなくても問題なく蒸し料理が作れます。
その仕組みのポイントは、蒸気の通り道を意図的に作ってあげることです。
穴をあけない場合、クッキングシートの縁を少し立ち上げて、せいろの内壁に沿わせるように敷いてください。すると、シートの縁とせいろの壁の間にわずかな隙間が生まれます。
鍋で沸かされた蒸気は、以下の順でせいろ内を巡ります。
- せいろの底から上がり、クッキングシートにぶつかる
- シートの側面とせいろの壁との隙間を通って上昇する
- せいろ内部で対流し、上から食材を包み込むように加熱する
つまり、下から直接蒸気を当てるのではなく、横から上がった蒸気で全体を温めるのです。指でシートの縁を立ち上げ、せいろとの間にわずかな隙間を作る。
そこから「シュンシュン」と元気な蒸気の音が聞こえてきたら、成功のサインです。
逆に言えば、この「蒸気の脇道」を作らずにシートをべったりと平らに敷いてしまうと、蒸気の行き場がなくなり、調理は失敗してしまいます。
「水が溜まる問題」を防ぐ切り方と敷き方

穴をあけずにせいろを使う際、最もよく起こる失敗は「シートの上に水が溜まって、食材が水浸しになる」というものです。
しかし、正しい切り方と敷き方をすれば、この問題は十分に防げます。
正しい切り方
まず、クッキングシートをせいろの内径よりわずかに小さめの円形にカットします。
せいろ本体を型紙にして印をつけ、その線の少し内側を切るのが簡単です。大きすぎると、次の「敷き方」がやりにくくなるので注意しましょう。
正しい敷き方
ここが最も重要なポイントです。カットしたシートをせいろに置いたら、縁を2~3cmほど、指で軽く立ち上げて壁を作ります。
ちょうど、浅いタルト皿のような形をイメージしてください。
この「壁」が、前述の「蒸気の通り道」になり、また、調理中に出る食材の水分やタレがせいろ本体に流れ出るのを防ぐダムの役割も果たしてくれます。
「うまく壁が作れない」「シワになっちゃった」と心配する必要はありません。
多少形が崩れても、縁に蒸気の通り道(隙間)さえあれば味は変わりません。気楽にやりましょう。
もっとラク!切らずに「グシャッ」と敷くズボラ流
「いちいち円形に切るなんて面倒くさい…」と思った方、安心してください。
実は、ハサミを使わずに四角いシートをそのまま「グシャッ」と押し込むだけの方法でもOKなんです。
、四角いシートをせいろに押し込むと、四隅(角)の部分に自然と大きな隙間が生まれますよね。
この「四隅の隙間」と、押し込んだ時にできる「紙のシワ(波打ち)」が、絶好の蒸気の通り道になります。
丁寧に円形に切って縁を作るよりも、むしろ蒸気の通り道は確保しやすい場合さえあります。
ポイントはたった一つ。シートの端がせいろの外にはみ出さないように、内側に折り込むことだけです(はみ出すと蓋が閉まらず、蒸気が逃げてしまいます)。
見た目は少しワイルドですが、味は丁寧に切った時と全く変わりません。忙しい日は、この「ズボラ流」で気楽に楽しみましょう。
せいろでクッキングシートは穴あけない!別の方法はある?

この章では、手軽に購入できる専用品から昔ながらの知恵、そして繰り返し使える便利な道具まで、それぞれの利点と注意点を比較検討します。
さらに、せっかくの道具を長く愛用するための、日々のお手入れの基本にも触れていきます。
さまざまな方法を知ることで、その日の気分や料理に合わせて、もっと気軽に、そして創造的にせいろ料理を楽しめるようになるはずです。
- 100均やセリアのせいろ用シートは使える?
- アルミホイルでの代用はおすすめしない
- 葉物野菜や蒸し布という選択肢
- 繰り返し使える無印のシリコンシート
- 使用後のお手入れと保管方法
- せいろでクッキングシートに穴をあけない調理法の結論
100均やセリアのせいろ用シートは使える?

100円ショップのせいろ用シートは、十分使えます。近年、せいろの人気上昇に伴い、100円ショップでもせいろ用の便利なアイテムが見つかるようになりました。
とくに、ダイソーやセリアなどの店舗では、あらかじめ円形にカットされ、蒸気穴も開けられている「せいろ用シート」や「蒸し料理用クッキングシート」が販売されています。
100円ショップの製品は、店舗によって取り扱いがなかったり、サイズ展開が限られていたり(例えば21cm用のみなど)します。
また、人気商品は品切れになっていることもしばしばです。ご自身のせいろのサイズに合うか、購入前によく確認する必要があります。
「タレの多い料理を蒸したい」といった穴なしのニーズには対応していませんが、「点心を蒸す」といった用途であれば、コストパフォーマンスも良く、十分に活用できます。
アルミホイルでの代用はおすすめしない

クッキングシートがない時、「アルミホイルで代用できるのでは?」と考えるかもしれませんが、せいろに敷く用途での代用はおすすめしません。
アルミホイルはクッキングシートと比べて熱伝導が良すぎるため、食材に接している部分だけが過剰に加熱され、焦げついたり硬くなりやすくなるのです。
また、クッキングシートのように蒸気を適度に通したり水分を吸収したりする機能がないため、食材が水っぽくなりやすいというデメリットも覚えておきましょう。
ちなみに、アルミホイルは「敷く」のではなく、別の用途でせいろ調理を助けてくれます。
たとえば、鍋とせいろのサイズが合わない時に、くしゃくしゃに丸めたアルミホイルを鍋底に置いて高さを出し、その上にせいろを乗せて高さを調整できます。
実は、蒸し板の代用には、シート以上に「危険な落とし穴」があるんです。せいろを安定させ、焦げ付きを防ぐための「蒸し板」。
ザルやアルミホイルで代用しようとすると、思わぬ事故や失敗に繋がることも…。
落とし穴内落ちないためにも「代用のリスク」と「正解ルート」についてよく知っておきましょう。
➡ せいろはどこのがいい?失敗しない選び方を1枚のマップにまとめました
葉物野菜や蒸し布という選択肢

クッキングシートがない場合でも、ほかのもので代用するよい方法があります。古くから伝わる知恵でもあり、環境にもやさしい選択肢です。
葉物野菜を敷く
キャベツや白菜、レタスなどの葉物野菜をクッキングシート代わりに敷く方法です。これは非常におすすめで、多くのメリットがあります。
- 一石二鳥:敷いた野菜も一緒に蒸されて美味しく食べられます。肉や魚の旨味を吸った蒸し野菜は絶品です。
- くっつき防止:野菜の水分が、点心などがせいろにくっつくのを防ぎます。
- 後片付けが楽:野菜ごと食卓に出せるので、後片付けも簡単です。
まさに「食べられるクッキングシート」といえます。
蒸し布を使う
おこわや茶わん蒸し、繊細な食材を蒸す際に重宝するのが「蒸し布」です。さらしやガーゼ生地でできており、繰り返し使えるのが特徴です。
蒸し布は余分な水分を吸収してくれるため、食材が水っぽくなるのを防ぎ、クッキングシートよりもふっくらとより本格的な仕上がりになります。
使用後にきれいに洗って乾かす手間はありますが、仕上がりにこだわりたい方にはぜひ一度試してみてほしいアイテムです。
繰り返し使える無印のシリコンシート

近年、せいろユーザーの間で絶大な人気を誇っているのが、無印良品の「繰り返し使えるシリコーン調理シート」です。
これは、クッキングシートのように使い捨てではなく、洗って何度も使えるシリコーン製のシートです。
一見するとただの網目状のシートですが、せいろ調理のさまざまな悩みを解決してくれます。
無印シリコンシートのメリット
- 経済的でエコ:使い捨てではないため長く使えゴミも出ない
- 優れた蒸気循環:全面が網目状で蒸気の通りを妨げず理想的に蒸し上がる
- お手入れが簡単:食材がくっつきにくく食器用洗剤でさっと洗え食洗機にも対応
- ご飯粒が落ちない:冷やご飯を温め直す際に網目からご飯粒が落ちず便利
「穴をあけるかどうか」を心配せずに使え、さまざまな食材に対応できる汎用性の高さから「せいろを買ったら、まずこれを選びたい」という声も多い人気アイテムです。
理想的に蒸し上がるこのシートを最大限に活かせる、最適な「相棒」の選び方は「せいろはどこのがいい?」の記事で解説しています。
せいろ本体の素材による「蒸し上がりの違い」もわかりますよ。
使用後のお手入れと保管方法

クッキングシートなどを上手に活用していても、せいろには蒸気による水分がたっぷりと含まれます。
そのため、正しいお手入れと保管をしないと、黒ずみやカビの原因になってしまいます。せいろを長く愛用するための基本を覚えておきましょう。
基本は「洗剤を使わず、すぐに乾かす」
調理後、せいろがまだ温かいうちに、たわしやブラシを使ってお湯でさっと洗い流すのが基本です。
洗剤を使うと木の繊維に洗剤成分が浸透し、料理の香りを損なう原因になるため、油汚れがひどい場合を除き、使用は避けましょう。
洗い終わったら
洗浄後は、清潔な布巾で水気をしっかりと拭き取ってください。その後、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
S字フックなどで吊るして干すと、効率よく乾かせます。
きちんとお手入れをすれば、せいろは美しい飴色に変化し、長年にわたって食卓を彩ってくれる頼もしい存在になります。
せいろでクッキングシート!穴あけない調理法の結論

せいろのクッキングシートは、タレものなら「穴なし」、点心なら「穴あり」と料理によって使い分けるのが正解です。
正しい敷き方をマスターすれば水のトラブルは防げ、野菜や無印のシリコンシートといった便利な代用品も豊富にあります。
基本を押さえ、適切なお手入れをすれば、せいろは長く使える頼もしいパートナーになります。
まずはこの記事を参考に、ご自宅のせいろで気軽に試してみてはいかがでしょうか。
- せいろに敷きものは必要不可欠
- 穴をあけるかあけないかは料理で決めるのが正解
- タレや油が出る料理は「穴をあけない」
- 点心や野菜だけなら「穴をあける」
- 穴なしで蒸せるのは蒸気の通り道を作るから
- 水が溜まる問題はシートの縁を立てることで解決
- シートはせいろの内径に合わせてカットする
- 100均の専用シートは用途が合えば便利
- アルミホイルを敷くのはおすすめしない
- 食べられるシートとして葉物野菜は非常に優秀
- 本格的な仕上がりを求めるなら蒸し布も良い選択肢
- 無印のシリコンシートは万能で経済的な人気アイテム
- せいろは洗剤を使わずお湯で洗うのが基本
- 洗浄後は風通しの良い場所で完全に乾かす
- 正しい使い方とお手入れを続ければ、せいろは長く使える調理道具になります
「美味しい蒸し料理を待つ間、お米も自動で最高に炊き上がる贅沢」
せいろで素材と対話する時間を、もっと大切にしたい。そんな方にこそ、究極の「裏方」をご紹介させてください。
私が愛用しているパナソニックの自動計量炊飯器は、せいろの「蒸気の音」を邪魔しない静かな佇まいで、お米を完璧な状態に炊き上げてくれます。
そして、「シートの使い方はわかった。次は結局どこのせいろを買うのが正解か、自分のキッチンに合うものを見つけたい!」という方は、以下の完全ガイドをぜひチェックしてみてください。

