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【専用鍋不要】せいろはどこのがいい?失敗しない素材と手入れ術

「専用鍋不要!せいろはどこのがいい?」というテキストが入ったブログアイキャッチ画像。キッチンで湯気が立ち上がるせいろを笑顔で見つめる日本人女性の様子。
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刃音(はね)
刃音(はね)
こんにちは。刃音録、運営者の刃音(はね)です。

憧れのせいろ生活を夢見て調べ始めると、その情報の多さに圧倒されてしまいますよね。

  • 素材や種類が多すぎて、結局どこのがいいのか分からない
  • ダイソーや100均のせいろでも十分なの?
  • 専用の蒸し器や鍋を買わないとダメ?
  • サイズが合わないとき、家にある鍋でなんでもいいの?
  • 受け台(受け代)や代用の方法が専門的で難しそう……

調べれば調べるほど、「何から手をつければいいの?」と足が止まってしまうかもしれません。

さらに使い始めてからも、「蒸し時間は何分?」「水っぽくなる失敗は?」「上の段は火が通らないのでは?」といった調理の不安や、ブラシでの洗い方、カビの見分け方や干し方といった管理の悩みまで。

使い始めに出る茶色い水や、独特の臭いの取り方に至るまで、懸念を挙げればキリがないはずです。

刃音(はね)
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でも、身構えなくて大丈夫。まずお伝えしたいのは、専用の鍋は必要ないということです。

沸騰したお湯をたっぷり沸かせて、上に載せたときにグラつかない安定感さえあれば、家にある鍋で十分。

中でも、もっとも手軽で失敗がないのは「フライパンと蒸し板」を使う方法です。まずはここから始めてみてください。

実際に火にかけると、シュンシュンと立ち上がる真っ白な湯気の音と、天然素材ならではの清々しい香りに包まれます。

美味しい料理が蒸し上がるのはもちろんですが、その空間にいるだけで心が満たされること。

「スペック」だけでは分からない、音や香りといった「心地よいシグナル」こそが、道具選びの大切な基準だと、私は考えています。

(当ブログの理念「音の羅針盤」については「キッチンツールが奏でる音の羅針盤」の記事をご覧ください。)

手入れの不安も、道具が発するサインを読み解ければ怖くありません。

茶色い水は「空蒸し」をして木の余分な成分を出し切れば落ち着きますし、カビは見た目以上に、鼻で感じる「違和感」に注意を向ければ正しく見分けられます。

洗ったあとにしっかり陰干しして、せいろにたっぷりと呼吸をさせてあげる。

こうして手入れを重ねることで、せいろはあなただけの歴史を刻む、一生モノの相棒へと育っていきます。

せいろを始める前に立ちはだかる道具・手入れ・選び方の3つの悩み
この記事でわかること
  • せいろに使う鍋はなんでもいい理由と始め方
  • 鍋が合わないときの蒸し板と受け台代用のコツ
  • 水っぽくなる問題を蒸し布で防ぐ考え方
  • 素材選びと、カビを遠ざける干し方の基本

せいろはどこのがいい?まずは鍋の選び方から

せいろを使うには専用の蒸し鍋が必要だという思い込みについての解説

最初に壊したいハードルが、「専用の鍋がないと無理」という思い込みです。

実際は、使い慣れたいつもの鍋で問題ありませんし、サイズが合わなくても蒸し板が優秀な調整役になってくれます。

受け台がない日だって、ザルや逆さのボウルで代用できます。まずは手持ちの道具を活かして、キッチンに「調理が成功している合図(蒸気の音)」を鳴らしましょう。

鍋はなんでもいい理由

せいろ調理において、鍋そのものは主役ではありません。主役はあくまで、鍋から生まれる勢いのある蒸気です。

家にあるフライパンと蒸し板を使ったせいろの基本セット構成図

鍋は蒸気を奏でるための「湯沸かし器」に過ぎません。つまり、安定してお湯を沸かし続けられるなら、片手鍋でもフライパンでも立派に役目を果たせます。

刃音(はね)
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大事なのは鍋のブランドではなく、蒸気を絶やさない状態を心地よくキープできるかどうかです。

フライパンは口が広くお湯を注ぎやすいし、何より沸騰する「シュンシュン」という活気ある音がダイレクトに耳に届きます。

電子レンジの「ピーッ」という無機質な終了音とは違い、調理中ずっと鳴り続けるあの音は、今の調理が順調に進んでいることを教えてくれる確かなシグナル。

この音に耳を傾けながら待つ時間は、バタバタとした日常の中で不思議と心が整うひとときなんです。

鍋選びで見るのは「縁」と「安定した深さ」

鍋選びのポイントは至ってシンプル。縁(ふち)が平らでしっかりしていれば、蒸し板やせいろを載せたときにピタッと安定し、蒸気の漏れというストレスを最小限に抑えられます。

深さは、お湯を張って沸騰させても吹きこぼれない程度あれば十分です。

逆に浅すぎると、跳ねたお湯が食材にかかって水っぽくなったり、途中で空焚きになりやすかったりと、調理に不安が混じってしまいます。

「ブランド」ではなく「グラつかない安定感」で選ぶのが、五感で楽しむコツです。

まずは最短で始めるセット

フライパン(手持ちでOK)+蒸し板+せいろ(できれば21cm) 専用鍋を買わなくても、このセットで極上の蒸し料理が作れます

「なんでもいい」を成立させるチェックリスト

手持ちの鍋を活かすなら、3点だけ確認してください。以下の条件さえクリアしていれば、鍋の素材や形にこだわる必要はありません。

  • 火にかけたとき、蒸気が勢いよく上がり続けること
  • 蒸し板を置いたとき、ガタつきがなく安定していること
  • 蒸している間、お湯がすぐになくならないこと

まずは「蒸す」という体験がもたらす幸福感を優先しましょう。

具体的なフライパンでの代用手順は、せいろが無くてもフライパンで代用できる!蒸し料理の完全ガイドにまとめています。

ここを読めば、今日からすぐにあなたのキッチンで蒸し料理の音が鳴り始めますよ。

安全の注意 蒸気は想像以上に熱いです。フタを開けるときは顔を近づけず、ミトンやふきんで手を守ってください。

小さなお子さんがいる場合は、蒸している間は距離を取れる配置にしておくと安心です。

鍋が合わないときは蒸し板で対応

鍋とせいろのサイズが合わず「落ちそう」「ぐらつく」と、悩む必要はありません。その場合役立つのが「蒸し板」です。

蒸し板は鍋とせいろの間に挟むアダプターのような存在で、サイズのズレを吸収して安定させてくれます

たとえるなら、サイズの違う二人の間を取り持つ「名通訳」のような道具です。

蒸し板を使うことで鍋とせいろのサイズ違いを解消し蒸気を安定させる図解

蒸し板があれば、せいろの縁が火に近くなりすぎて焦げるトラブルも防げます。

焦げた臭いはせいろの悲鳴のようなもの。蒸し板はそのノイズを静かに遮断してくれます。せいろは繊細な木製品ですから、焦げを防ぐことは寿命を延ばすことにも直結します。

「サイズが合わないから鍋を買い替える」といった、手間のかかることをする必要はありません。蒸し板を活用できるのなら、それがもっとも賢く安心できる方法です。

\この一枚で、お手持ちの鍋が蒸し器に早変わりします/

蒸し板が“蒸し”を安定させる理由

蒸し料理のコツは「まっすぐに蒸気をコントロールすること」です。お湯が沸騰して発生した蒸気を、いかに無駄なく食材にしっかりと当てるかがポイントです。

蒸し板は、この蒸気が通る道筋をまっすぐに整え、余計な隙間から蒸気が逃げてしまうのを防いでくれます。

土台が安定することで、食材への火の通りも驚くほど均一になり、ひと口食べたときの食感の質が底上げされます。

蒸し板選びの目安

せいろのサイズに合わせた表記の蒸し板を選ぶのが基本です。鍋側は完全に一致しなくても、縁に乗れば使えます。

購入前は、お手持ちの鍋の直径と蒸し板の寸法を確認しておきましょう。

蒸し板を使うときのコツ

お湯の量は「底にたっぷりある」くらいがベスト。多すぎると沸騰したお湯が蒸し板の穴から食材に跳ね、不自然な水っぽさの原因になります。

もし途中で足りなくなりそうなら、お湯を足してください。このとき冷水ではなく「熱いお湯」を足すのが最大のポイント。

温度を下げずに蒸し続けることで、2段、3段と重ねたときでも上までしっかりと熱が届き、一貫した仕上がりになります。

よくある失敗と対策(蒸し板編)
困りごと 起きがちな原因 すぐ効く対策
グラつく 鍋の縁が狭い/蒸し板が小さい 鍋の縁にしっかり乗る外径か確認
蒸気が逃げる 隙間が多い/火力が弱い 中火〜強火を維持し、蒸気量を確保
食材が水っぽい 湯量が多く跳ねる/結露 湯量調整+蒸し布の併用

受け台がない!ザルか逆さのボウルで代用OK

蒸し板が手元になくても、蒸し料理は諦めなくて大丈夫。「蒸気の通り道」と「土台の安定」さえ作れればいいのです。

ザルや逆さにしたボウルは、身近にある頼もしい代役になります。

完璧な道具を揃えることより、まずは一度「せいろがある食卓」を成功させてみることが、道具との対話を楽しむ第一歩です。

ザル代用の考え方

鍋の口にピタッと引っかかるサイズのステンレスザルがあれば、それがそのまま土台になります。ザルのフチでせいろを受ければ、驚くほど安定します。

網目が細かすぎると蒸気が通りにくくなることもあるので、お湯をボコボコと沸き立たせてみてください。

もし蒸しが弱いと感じるなら、食材の間に隙間を空けて「蒸気の逃げ道」を作ってあげると、熱の回りがスムーズになります。

逆さのボウル代用の考え方

深い鍋の中に耐熱ボウルを逆さまに置き、その上にお皿を載せて蒸す方法もあります。

これは「せいろを使う」前の、蒸し料理のシミュレーションに近い形。冷凍肉まんの温め直しや、少量の野菜を蒸すくらいならこれで十分です。

お湯を沸かした鍋にしっかりフタをすれば、意外なほどふっくらとした火の通りを実感できるはずです。

代用で一番大事なのは「安定感」

どんな代用品を使うときも、最優先は「心地よい安定感」です。蒸気の量よりも、土台がゆらがないことを重視してください。

火にかける前に、一度空の状態で揺らしてみて「これなら倒れない」と確信を持ってからスタートしましょう。

代用の注意

アルミホイルを丸めた土台は、重みで崩れやすく危険です。火傷のリスクがあるため、不安定な場合は無理をせず、安定した道具を使ってください。

サイズ選びは21cmが目安

 21cmのせいろに野菜や肉などの食材を並べた調理イメージと推奨理由

最初の一台に迷うなら、私は21cmを強くおすすめします。理由はシンプルで、2〜3人分の副菜を蒸すのにちょうどいい広さがあるからです。

さらに、21cmは「毎日使おう」と思える絶妙なサイズ感。大きすぎると出すのも洗うのもストレスになりますし、小さすぎると一回で蒸せる量が足りず物足りなさを感じます。

21cmはこのバランスがもっとも優れています。

サイズのざっくりイメージ

  • 15〜18cm:一人分のおかず・そのまま器として
  • 21cm:迷ったらここ(もっとも出番が多いサイズ)
  • 24cm以上:大家族用・一気にメインを作りたい方向け

※収納場所や火力の強さも考慮して選ぶのが正解です。

21cmが「目安」な理由をもう少し具体的に

せいろ料理は、食材を「重ねず広げる」ことが美味しく仕上げる鉄則です。21cmあれば、野菜や肉を重ならずに並べられる面積を確保できます。

それでいて、一般的な家庭のシンクでも洗いやすく、収納場所にも困りません。

刃音(はね)
刃音(はね)
台所の動線を邪魔せず、日常にすっと馴染んでくれる。それが、私が21cmを「使い勝手の良い相棒」として推す理由です。

複数段を見据えるなら、やはり21cm

「いつかは2段で蒸したい」と考えている方にも、21cmは最適です。段を重ねても扱いやすく、火力が分散されすぎないので上段まで熱がしっかり届きます。

もちろん上段の火が通りにくいときは、上下を入れ替えたり、食材を詰め込みすぎない工夫は必要ですが、その運用が一番しっくりくるのもこのサイズなんです。

サイズ選びの正解は、あなたの暮らしの「リズム」の中にあります。

毎日使うなら、負担のない軽さと大きさ。週末のごちそうなら、少しゆとりのあるサイズ。あなたのキッチンの音に合う一枚を選んでください。

水っぽくなる問題は蒸し布で解決

蒸し料理が水っぽくなる犯人は、フタについた結露です。冷やされた蒸気が大きな水滴になり、食材にポタッと落ちる。これが「ベチャっ」とした不満の残る仕上がりの原因です。

これを一気に解決するのが「蒸し布」です。フタを布で包むだけで、布が水滴を吸い取ってくれます。

刃音(はね)
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これは「丁寧な作業」というより、誰でも確実に仕上がりを良くできる「失敗回避の賢い技術」です。

とくに竹素材のせいろは、杉やひのきに比べて湿気を吸う力が控えめなので、蒸し布の併用が大きな効果を発揮します。

ふわふわに仕上げたいパンや肉まん、しっとりさせたい鶏肉。水滴が落ちないだけで、見た目の美しさも食感の喜びもプロの仕事に近づきます。

蒸し布の巻き方(ざっくりでOK)

やり方は簡単。フタを大きめの布でくるみ、取っ手のところで結ぶだけ。シワがあっても構いません。

フタの内側の水滴が食材に届く前に、布がしっかりキャッチしてくれればそれで大成功です。

蒸し布がないとき

清潔な手ぬぐいや薄手のキッチンクロスでも代用できます。食材に直接触れる場合もあるので、香料の少ない洗剤で洗ったものを使うのがおすすめです。

水っぽさは「敷き方」でも変わる

フタの対策だけでなく、食材の下に何を敷くかも重要です。

クッキングシートやキャベツの葉を敷くことで、食材がせいろに貼り付くストレスを防ぎ、余分な水分が溜まらなくなります。

ただし、隙間なく敷き詰めると蒸気が遮断され、上段が生焼けになってしまいます。コツは「蒸気の通り道を少し残す」こと。

これだけで、蒸し上がりのムラという気になる点が解消されます。

クッキングシートを上手に使うコツは知らなきゃ損!せいろではクッキングシートは穴あけないという事実にまとめています。

食の安全について

蒸し時間は食材の厚みや火力で変わります。とくに肉や魚は中心まで火が通っているか必ず確認してください。

加熱の目安については、厚生労働省のガイドラインなども参考にしましょう。

参考:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」

せいろはどこの製品がいい?素材と手入れ

清潔感のあるキッチンの窓際で、S字フックに吊るして陰干しされている竹せいろ。風通しの良い場所で乾燥させている様子。

素材と手入れは、スペック以上に「心地よさ」に直結する部分です。杉やひのきは香りが立ち、湯気の音とともにキッチンの空気を清々しく一変させます。

一方で、竹は気軽なスタートにぴったり。茶色い水やカビも、正体を知れば「道具が馴染んでいく心地よい合図」に変わります。

素材は杉とひのきが正解

長く愛用するなら、私は杉かひのきを選びます。最大の魅力は、五感を満たす「香りと調湿」です。杉は素朴で力強い木の香りが立ち、ひのきは気品のある香りが広がります。

シュンシュンと鳴る湯気の音とこの天然の香りが混じり合うとき、料理はただの作業ではなく、豊かな体験に変わります。

刃音(はね)
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せいろは、キッチンの空気そのものを最高の調味料にする道具です。

また、木は天然の加湿器のように呼吸をします。余分な湿気を逃がしてくれるので、仕上がりが驚くほど軽やかになります。

手に取ったときの驚くような軽さ、フタがカポッとはまる心地よい感触、干しているときの清々しい香り。

こうした小さな実感が、使うたびに「これを選んでよかった」という確かな満足感に変わっていきます。

杉の良さ:五感いっぱいに楽しめる

杉は驚くほど軽くて扱いやすく、香りがはっきりしているのが特徴です。

蒸し上がった瞬間、部屋中に広がる香りは「せいろを使っている!」という喜びを一番ストレートに感じさせてくれます。

初めて本格的なせいろに触れる方に、まず味わってほしい豊かな素材です。

ひのきの良さ:一生モノを育てる満足感

ひのきは上品な香りと、道具としての確かな風格があります。水に強く、正しく乾かせば驚くほど長く付き合えます。

使ったあとに洗い、丁寧に陰干しする。このシンプルな繰り返しで、木肌が落ち着き、あなただけの道具へと育っていきます。

「良いものを長く、大切に育てたい」という方にこそ、ひのきを手に取ってほしいと思います。

素材ごとの特徴
素材 香り 耐久 扱いやすさ 向いてる人
しっかり香る 普通 軽い 初めてでも長く使いたい
ひのき 上品に香る 高い しっかり 一生モノを育てたい
ほぼ無臭 強い 実用的 まず試したい・香り控えめ派

数字上のスペックより、あなたが「この香りに包まれたい」と直感できるかどうか。それが一番の正解です。

選び方のポイント!竹はダイソーでお試しを

最初から背伸びをする必要はありません。竹素材でお試しするのは、非常に賢い選択です。

まずはダイソーなどの手軽なものから始め、湯気と音のある暮らしが自分のリズムに合うか確かめてみてください。

刃音(はね)
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せいろが続くかどうかは、料理の腕前よりも「使ったあとに干す場所があるか」といった生活の相性で決まるからです。

竹は丈夫な素材ですが、手入れを怠るとすぐカビの原因になります。

「洗ってしっかり乾かす」。この一点だけをまず習慣にしてください。これができれば、素材が何であれ、せいろとの付き合いは一気に安定し、気になる点もなくなります。

竹で試すときの“成功ルート”

竹せいろで始めるなら、まずは「できた!」という実感を積み上げましょう。複雑な料理ではなく、カット野菜を蒸す、肉まんを温める。

それだけで十分です。せいろの熱の入り方を掴んだあとで、2段重ねにしたり素材をアップグレードしたりすれば、失敗することはありません。

結論の方向性

最初は竹(ダイソー)で十分です。

もし「蒸す音」と「木の香り」が手放せなくなったら、そのときに21cmの杉やひのきを迎えれば、最高の満足感が得られます。

茶色い水は空蒸しで解決

新品のせいろを使い始めると、お湯が茶色く染まることがあります。しかし、故障や不良品ではありません。

木に含まれる天然の成分が出ているだけで、いわば道具があなたのキッチンに「目覚めた」証拠です。

とくに香りの強い素材ほど、最初はこの反応が出やすくなります。

新品のせいろから出る茶色い水は木の天然成分である説明と空蒸しの手順

もし気になるなら、食材を入れる前に空蒸しを行ってください。お湯を沸かし、何も入れないせいろを載せて15〜20分ほど蒸気を当てます。

これで余分な成分が抜け、香りの角が取れて落ち着きます。フライパンの「油ならし」と同じで、これから長く使うための「ならし運転」だと思って楽しんでください。

※製品によって推奨される手順が異なるため、必ずメーカーの取扱説明書を確認してください。

空蒸しを失敗しないためのコツ

注意点は「空焚き」というストレスを防ぐこと。蒸気をしっかり当てるため、火力を維持しつつお湯の量を確認してください。

最後にフタを開けたとき、木の香りが柔らかくなっていれば完了です。

道具との対話ポイント

茶色い水は汚れではなく、木の馴染む途中のノイズみたいなもの。

空蒸しは、道具と仲良くなるための最初の儀式です。

香りや色の感じ方には個人差があります。

少しでも不安を感じる場合は無理に使用せず、メーカーの窓口へ相談してください。

カビの見分け方は臭いで判定

せいろの天敵であるカビ。見分ける最大のヒントは嗅覚による臭いです。見た目だけで判断せず、五感を研ぎ澄ませてみてください。

木肌が黒ずんで見えても、変な臭いがせず、木の中に馴染んでいるようなら、それは木特有の反応です。

一方で、ツンとした酸っぱい臭いや、湿り気のある不快な臭いがする場合は要注意です。

白い綿のようなものや、粉っぽい青緑色が見えるならカビの可能性が高くなります。

せいろは言葉を発しませんが、こうしたノイズで状態をちゃんと教えてくれるのです。

黒ずみとカビの見分けフロー

せいろの黒ずみがカビかどうかを臭いと手触りで判断するためのチェックリスト

まず鼻を近づけて確認します。いつもの木の香りであればひとまず安心ですが、念のため表面を軽くこすってみてください。

もし指先に粉がついたりぬめりを感じたりする場合、あるいはしっかり乾燥させた後も鼻につく嫌な臭いが残る場合は、せいろからのSOS。

刃音(はね)
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カビを疑って、早めのケアをしてあげてください。

カビが出たときの現実的な対処

ごく軽い表面のカビなら、しっかり乾かしたあとにサンドペーパーで削り、アルコールで拭き取ることで復帰できます。

洗剤は木に染み込んで香りを壊すため、私はおすすめしません。削ったあとも徹底的に「陰干し」を。

ただし、深部まで浸透している場合や不安があるときは、健康を最優先して新調することをおすすめします。

健康面の配慮

カビの状態が重い場合や、アレルギーなどで不安がある場合は使用を中止してください。安全な食生活のため、最終的な判断は専門家の意見も仰いでください。

干し方のカギ!陰干しで呼吸させる

手入れの答えは、たった一つ。「正しく干すこと」です。

使ったら洗い、風通しの良い日陰で乾かす。これがすべてです。磨き上げることより、何より「湿気を残さないこと」を優先してください。

刃音(はね)
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直射日光は木を急激に収縮させ、割れや反りという悲鳴の原因になります。だから「陰干し」。

伏せて置くよりも、立てかけたりS字フックで吊るしたりして、底の裏まで空気に触れさせてください。これを私は「せいろに呼吸をさせる」と呼んでいます。

この習慣さえあれば、カビに怯えるストレスはなくなります。

せいろは温かいうちに洗い日陰で吊るして干すという手入れの基本ルール

洗い方は“温かいうちに”が驚くほどラク

調理が終わってせいろが温かいうちなら、お湯だけで汚れがするりと落ちます。ブラシを繊維に沿って滑らせ、さっと洗い流す。油汚れがひどいとき以外、洗剤は不要です。

洗剤の化学的な臭いが残ることもないので、次の料理も美味しく作れますよ。

私の干し方ルール

さっと洗う→水気を切る→立てかけて陰干し これだけで、せいろとの暮らしは驚くほど快適になります。完璧を目指さず、この流れを癖にするだけで十分です。

干す場所がない問題は、吊るせば解決

「干す場所がない」という悩みには、S字フックが最適解です。通気性が抜群に良くなり、乾きも早まります。

何より、出しっぱなしにしておけるので「よし、使おう」という心のハードルが下がります。

せいろは使って乾かすほど手に馴染む道具。あなたの視界に入る場所が、せいろにとって最高の定位置です。

せいろはどこのがいい?結論は3つ

鍋はなんでもいい、素材は杉かひのき、手入れは干すだけという3つの結論

最後に、せいろ選びの答えを3つにまとめます。ここまで読んだあなたは、もう情報の海で迷うことはありません。

せいろは買ったときが完成品ではなく、あなたのキッチンで使い込まれ、正しく干されることで完成していく道具なんです。

  • 結論1:鍋はなんでもいい
    家にあるフライパン+蒸し板があれば、今日から始められます。専用鍋は後回しで構いません。
  • 結論2:素材は杉かひのきが本命
    竹で試すのも正解。でも、湯気の音と木の香りに心惹かれたなら、21cmの杉かひのきを選んでください。
  • 結論3:手入れは干すだけ
    陰干しで呼吸させること。これさえ守れば、せいろは長く、美しくあなたの料理に応えてくれます。

「失敗しない」より「続く」を選ぶ

刃音(はね)
刃音(はね)
「丁寧な暮らし」という言葉に縛られず、もっと気楽にせいろを鳴らしましょう。フライパン代用・100均のシート・ザルの土台。なんでもいいのです。

まずは一度蒸してみて、シュンシュンと鳴る音と、立ち上る香りを存分に味わう。その五感に響く感動こそが、明日も使いたいと思える一番の原動力になります。

あなたの“台所の音”が合図です

どのせいろを選んでも、最初の一歩は同じ。お湯が沸き、蒸気が上がります。

その心地よい音を合図に、今日のご飯が始まります。最初は竹でも、ダイソーでも。この音と香りに魅了されたら、いつか本命の一枚を迎える。

それが、もっとも後悔のない、最短の答えだと確信しています。

最終確認のお願い

取り扱い方法は製品ごとに異なります。必ず付属の説明書を確認してください。衛生面などで判断に迷う場合は、専門家へご相談ください。

心地よい「せいろのある暮らし」をはじめるための完全ガイド
もう失敗しない!せいろ選びの「正解」まとめ

せいろ選びで後悔してほしくないから、失敗から学んだ「21cmが正解」の理由と、長く愛用するコツをすべてまとめました!

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『刃音録』運営者の刃音(はね)です。
料理と「最高の調理道具」をこよなく愛する私が、皆さんの料理を一つ上へと導く道具の選び方や使い方、そして料理の楽しみ方を日々発信しています。

 

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