こんにちは。刃音録、運営者の「刃音(はね)」です。
毎日の食卓に欠かせないお米ですが、無洗米と普通米はどっちがいいのか、違いが分からず悩んでいませんか。
スーパーで買い物カゴを持ったまま、通路で少し考え込んでしまう気持ち、よく分かります。

気になって知恵袋やSNSの口コミを検索してみても、そこにはさまざまな意見が飛び交っていて、余計に迷ってしまうかもしれません。
「値段は普通米の方が安いから一択だ」という意見もあれば、「水道代や手間を考えれば高いわけではない」という反論もある。
さらには「どっちが美味しいのか」「便利なはずなのになぜもっと普及しない理由があるのか」といった議論もあります。
また「洗わないなんて手抜きだ」という精神論まで目に入り、心がチクリと痛むこともあるでしょう。
情報が多すぎて、上白米との違いや栄養価の差など、本当にメリットがあるのか正解が見えずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は私自身も、かつては「お米は冷たい水で研いでこそ愛情」という呪縛に囚われていた一人でした。
しかし、家電と効率化を愛する今の私が出した結論は、まったく別のところにあります。
この記事では、ネット上の口コミを分析しながら、感情論を抜きにした「数字」と「論理」、そして共働きパパとして肌で感じた「現代の正解」をシェアします。
「スペック」だけでは分からない、五感が喜ぶ「心地よいシグナル(音)」こそが、道具選びの大切な基準だと、私は考えています。
当ブログの理念「音の羅針盤」については「キッチンツールが奏でる音の羅針盤」の記事をご覧ください。
- 知恵袋でよく見かける「無洗米はまずい」という意見が、現在の技術では完全な誤解である理由
- 無洗米と普通米の本当のコスト差を、水道代や「正味量」を含めて計算した衝撃の結果
- 「パサパサして美味しくない」という典型的な失敗を防ぐための、正しい水加減と炊飯メソッド
- 計量の手間すらなくす自動計量炊飯器を活用し、家事そのものを消滅させる現代的なスタイル
無洗米と普通米どっちがいい?知恵袋の口コミと真実

ネット上の掲示板や知恵袋を見ると、「無洗米は割高だ」「味が落ちるのではないか」といった不安の声が溢れています。
しかし、その多くは10年以上前の古い情報や、イメージ先行の誤解です。
ここでは、皆さんが気になっているリアルな口コミや評判を整理しながら、最新の精米技術に基づいた「本当のところ」を紐解いていきましょう。
無洗米と普通米どっちが美味しい?評判を徹底調査
最初に、皆さんが最も気にしている「味」について決着をつけましょう。
「無洗米はまずい」という噂を耳にして、購入をためらっている方は非常に多いですね。
ネット上の口コミを見ても、今も「やっぱり研ぎたてのお米の方がふっくらしている」「無洗米はパサパサする」「独特の臭いがある」といったネガティブな意見が見られます。
はっきり言います。「無洗米だからまずい」というのは、完全に過去の話です。
過去の記憶と現代技術の乖離
なぜ「まずい」という評判が生まれたのでしょうか。それは、無洗米が登場した初期(1990年代〜2000年代前半)の技術的な未熟さに原因があります。
当時は、ヌカを無理やり取り除こうとして、お米の美味しさの源である「旨味層(亜糊粉層)」まで削りすぎたり、逆にヌカが残って酸化臭がしたりすることもありました。
口に入れた瞬間の違和感や、鼻に抜ける香りの鈍さを記憶している人が「無洗米=まずい」という評価を固定化させてしまったのでしょう。
現代の「BG精米製法」はむしろ美味しい
しかし、現代の技術は私たちの想像を追い越しています。
とくに主流となっている「BG精米製法(Bran Grind)」は、お米のヌカの粘着性を利用して、ヌカでヌカを取り除くという画期的な技術です。水もブラシも使いません。

この技術のすごいところは、肌ヌカだけをきれいに取り除き、旨味層はそのまま残す点です。
普通精米の場合、家庭でゴシゴシ研ぐ過程で、力の入れ具合によっては旨味層まで洗い流してしまう可能性があります。
つまり、研ぎ方が安定しない素人の手洗いよりも、工場で精密に処理された無洗米の方が、理論上は雑味がなくお米本来の甘みを楽しめるレベルに達しているのです。
現代の無洗米は製法が改良され、品種や炊き方の条件がそろえば、官能評価で精白米と大きな差が出ない(同等と評価される)という報告もあります。
「まずい」と感じる原因の9割は、お米の品質ではなく、後述する「水加減」のミスにあります。
便利な無洗米が普及しない理由とは?古い常識の誤解
これほど便利で、味も進化している無洗米ですが、スーパーの売り場を見ると、依然として普通精米のシェアが大きいことに気づきます。
日本における無洗米の普及率は年々上がっているものの、まだ全体の数割程度。
「そんなに良いものなら、なぜ世の中のすべてが無洗米にならないの?」と疑問に思うのも無理はありません。
普及しない理由として考えられる最大の要因は、技術的な問題ではなく、私たち日本人の心に根付いた「手間をかけることへの美学」と「罪悪感」でしょう。
「研ぐ」という行為の儀式化
日本の家庭料理において、お米は冷たい水で丁寧に研ぐものという教えは絶対的なものでした。
ボウルの中で響くシャカシャカという音、冷たい水に浸したときの手触り。これらは単なる調理工程を超えて、食卓を整えるための「儀式」として染み付いています。
インターネットの口コミでも、洗わないことへの生理的な抵抗感を吐露する書き込みを見かけます。
「なんとなく汚れが残っている気がする」「虫がついているんじゃないか」といった不安です。
しかし実際には、虫や異物の除去に関しては、家庭のザルよりも工場の色彩選別機や異物除去装置の方が遥かに優秀です。
「手抜き」と言われることへの恐れ
また、とくに主婦層の方々が抱えるのが「家族に手抜きだと思われたくない」という心理的ハードルです。
「無洗米を使う=楽をしている=愛情不足」という、昭和的な価値観がいまだに呪いのように残っている側面があるのではないでしょうか。
しかし、洗濯板を使わずに洗濯機を使うことを「手抜き」と呼ぶ人がいないように、技術の進歩を使って「ゆとりの時間」を生み出すことは、決して悪いことではありません。

「普及していない=何らかの欠陥がある」わけではありません。単に、流通構造や消費者の心理的な切り替えに時間がかかっているだけです。
実際、外食産業やコンビニのおにぎり、お弁当工場などの「プロの現場」では、排水処理のコスト削減と味の安定性を求めて、無洗米が積極的に採用されています。
値段はどっちが高い?安い?水道代を含めた真の価格
「無洗米は5kgで200円〜300円高いから、節約のために普通米を買う」という意見も、インターネットの口コミではよく見られます。
たしかに、スーパーの店頭にあるプライスカードだけを見れば、無洗米の方が高いのは紛れもない事実です。
でも、ちょっと待ってください。値札には書かれていない「正味量(可食部)」と「水道代」のからくりを知れば、その計算はひっくり返ります。
1.捨てている「肌ヌカ」にお金を払っていませんか?
普通精米(上白米)の5kg袋には、炊飯前の洗米で洗い流される「肌ヌカ」やでんぷん質が一定量含まれています。
洗い方にもよりますが、目安として約3%(約150g)ほどが流れてしまうと言われています。
つまり、5kgの普通精米を買っても洗米で流れた分を差し引くと、実際に食べる量は約4.85kg程度になる、という考え方もできますよね。
もちろん、研ぎ方やお米の状態で増減はあります。でも「意外と減るな…」と感じる人がいるのも、わかる話です。
一方、無洗米は、すでに肌ヌカが取り除かれた状態のため、「買った量=食べられる量」になりやすいのが特徴です。
同じ「5kg」でも、家庭で洗い流す分が少ないぶん、体感として“ムダなく使えている”と感じやすいのは無洗米の強みだと思います。
出典:日本食品化学工学会誌「無洗米とその米飯の成分挙動および嗜好性」
2. 水道代と下水道料金の盲点
お米を研ぐには、意外と水を使います。全国無洗米協会の調査では、3カップ(約450g)を研ぐのに平均4,540mL(約4.5L強)の水を使っていた、という結果が報告されています。
これを毎日続けると、年間では無視できない量になるでしょう。実際、同調査では、毎日同程度研ぐ想定で年間の節水量や水道代(下水道代込み)の試算も提示されています。
「水道代って、目に見えないからこそ盲点になりがち」なんですよね。
また、冬場に「手が冷たいから」とお湯で洗う家庭なら、その分は給湯にエネルギーが必要になるので、やり方次第では光熱費にも影響します
※必ず増える、という意味ではなく、使い方次第という話です。

| 項目 | 無洗米 | 普通精米 |
|---|---|---|
| 店頭価格 | 同一銘柄で比べるとやや高めになりがち(加工工程があるため) | 比較的安めになりやすい |
| 食べる量(5kg袋) | 5kgが可食部に近い(家庭で洗い流す分が少ない) | 家庭で研ぐ場合、目安として約4.85kg(約3%=約150gが洗米で流失するという説明も) |
| 光熱水道費(洗米用) | 洗米に使う水は基本不要(炊飯の水は別) | 洗米の水がかかる(例:3合で平均約4.5Lという調査結果) ※お湯で洗う場合は給湯分のエネルギー費用が増えることも |








