キッチンの引き出しを開けるたびに、重なったフライパンを取り出すのに手間取っていませんか。
フライパン収納グッズには手頃なものが多く、100均でも試せるアイテムがあります。
ただ、サイズや置き場所を考えずに選ぶと、フライパンが倒れたり、引き出しの中で余白だけが残ったりして、結局使わなくなることもありますよね。
この記事では、ニトリ、無印良品、そしてダイソーを中心とした100均で買える収納グッズを比較しながら、家庭のキッチンに合わせた選び方をお伝えします。
立てる収納やシンク下収納など、フライパン収納全体の考え方を先に知りたい方は、刃音録のフライパン収納アイデア集もあわせて読んでみてください。
- フライパン収納で日常的に感じやすい見えないストレスの原因
- 収納場所の広さと手持ちのフライパンの枚数から逆算する選び方
- ニトリや無印良品、100均の収納グッズそれぞれの強みと使い勝手
- 素材ごとの耐久性の違いやお手入れにかかる手間の比較
料理のたびに感じる小さなストレス
フライパンは、キッチンツールの中でも場所を取りやすい道具です。
毎日使うものだからこそ、出し入れしにくい状態が続くと、料理を始める前から少し疲れてしまいます。
フライパン収納は、見た目だけでなく「取り出す音」「手首への負担」「戻しやすさ」も確認しておきたい場所です。
まずは、収納がうまくいっていないときに起こりやすい不満を見ていきます。

重なるフライパンが立てる不快な音
フライパンを重ねて収納していると、取り出すたびに金属同士がキンキンとぶつかります。
料理を始めようとした瞬間に鳴る金属音は、小さなことのようで、意外と耳にも気分にも残るもの。
フライパンを出すたびに鋭い金属音が鳴ると、料理を始める前からストレスを感じるもの。重ね収納で音が気になるなら、収納方法を見直す合図かもしれません。
金属音が気になる場合は、重ねる枚数を減らすか、保護シートや立てる収納を検討してください。
さらに、重ねたフライパンがこすれると、コーティングに傷がつきます。道具の寿命にも関わるため、音だけの問題ではありません。
取っ手が取れるタイプを含め、重ね収納で傷がつきやすい理由は、刃音録の取っ手が取れるフライパンのデメリットでも詳しく紹介しています。
焦げつきにくいお気に入りのフライパンでも、表面が傷つくと洗う手間が増えます。
毎日使う道具だからこそ、フライパン同士がこすれにくい収納にしておくと、金属音やコーティング傷の不満を抑えられるでしょう。
取り出しにくさが料理のハードルに
使いたいフライパンが一番下にあるとき、上にある鍋や別のフライパンをよけてから取り出すのは手間がかかります。
重たい道具を片手で持ち上げながら、もう一方の手で目的のものを引っ張り出す動作は、手首にも負担がかかるでしょう。
このほんの数秒の手間が、疲れて帰ってきた夜や、忙しい朝には大きな負担になります。
一番よく使うフライパンだけでも、上に重ねず取れる位置に置くと、朝の動きが変わります。
収納を見直すと、料理の準備で手が止まる場面を減らせます。
取り出したいものがサッと手に取れて、使い終わったらスッと元に戻せる流れができれば、台所に立つまでの気持ちも少し軽くなりますよ。
◆刃音のワンポイントアドバイス
道具を選ぶときは、見た目のすっきり感だけでなく、出し入れするときの動作まで想像してみてください。
立てる収納にすると、必要なフライパンを選び取れることがあります。

結論:収納場所と枚数から逆算する

収納グッズを買う前に、フライパンをしまう場所のサイズと、手持ちの数を確認してください。
この2つが曖昧なままだと、買ったあとに入らなかったり、無駄な隙間ができたりします。
迷ったら、先に測るのは「引き出しの高さ」と「フライパンを立てたときの収まり」です。
失敗しないための基本ステップ
- 引き出しや戸棚の幅、奥行き、高さを正確に測る
- 今持っているフライパンと鍋の枚数を数える
- 持ち手が邪魔にならないか、向きをシミュレーションする

枚数が少ないなら小型ラックや保護シート、多いなら伸縮式スタンドのように、数に合わせて収納タイプを分けると候補を絞れます。
収納グッズは、安さや見た目だけで選ぶと、重みで倒れたり、サイズが合わずに使いにくかったりします。
まずは自分の台所のスペースと持ち物を確認し、必要であれば100均のアイテムで試す。足りなければ、ニトリや無印良品の作りがしっかりしたスタンドへ移行する。
段階を分けて選べば、買い直しの無駄を抑えられるでしょう。
ニトリ・無印・100均の収納グッズ比較

ニトリ、無印良品、ダイソーを中心とした100均では、フライパン収納に使えるアイテムがいくつかあります。
それぞれ得意な収納の形が違うため、価格だけでなく、置き場所や手持ちのフライパンの数も合わせて比べてみてください。

| ブランド | 代表的な商品例 | 強み | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ニトリ | 伸縮ザル・ボウル・フライパンスタンド | 幅を調整でき、複数サイズを整理しやすい | フライパンや鍋のサイズがバラバラな人 |
| 無印良品 | 再生PPファイルボックス | しっかりした作りで見た目を統一しやすい | キッチンの見た目をすっきり統一したい人 |
| 100均 | フライパンラック・プロテクター | 低価格で手軽に試せ、重ね収納の保護にも使いやすい | まずは低予算で立てる収納を試したい人 |
伸縮自在で安心感のあるニトリ
ニトリの収納グッズで選択肢に入りやすいのが、伸縮ザル・ボウル・フライパンスタンドです。
引き出しの幅に合わせてベースの長さを変えられるため、設置場所に合わせて調整できます。
そのうえ、ワイヤーの位置も調整できるため、薄い卵焼き器、深型の大きなフライパン、鍋蓋などを、厚みに合わせて並べられます。
フライパンや鍋のサイズがバラバラな家庭では、仕切り位置を変えられるタイプが扱いやすいでしょう。
サイズや材質の詳細はモデルによって異なるため、購入前には仕様ページも確認してください(出典:ニトリ公式通販「伸縮ザル・ボウル・フライパンスタンド」)。
ニトリには、伸縮式のスタンドだけでなく、フライパン・鍋・ふたを縦置きでも横置きでも置ける「たて よこ置ける フライパンスタンド」もあります。
シンク下や引き出しだけでなく、シンク横の空きスペースに置きたい場合は、このタイプも比較対象になります。
ワイヤー部分にはスチール、脚部などにはPET樹脂といった素材が使われており、滑り止め付き。フライパンを出し入れしたときに、スタンドがガタッと動く不快感を抑えやすい仕様です。
家族が多くて調理器具が多いご家庭や、フライパンのサイズがまちまちな方に合うタイプでしょう。ただし、組み立て時にワイヤーを差し込む手間は少しあります。
重い鍋や熱いフライパンを無理に収納しないでください。収納量や使える形状は、商品の注意事項に合わせて確認しましょう。
重い鍋や形状が合わないものを無理に入れると、安定しません。また、収納量や形状は、商品の注意事項に合わせて確認してください。
一部の商品では、熱いフライパンを収納しないよう注意書きもありますので、冷めてからしまいましょう。
すっきり隠せて頑丈な無印良品
無印良品の再生PPファイルボックスは、引き出しの高さが合えば、フライパン収納に応用できます。
もともとは書類を整理するためのアイテムですが、しっかりした作りと直線的なデザインで、キッチンの引き出しに収まる場合があるんです。
フライパンをひとつずつこのボックスに立てて入れると、取っ手だけが上を向く形になり、真上から見たときに場所を把握しやすくなります。
ファイルボックスを使う場合は、引き出しの高さが足りるかを先に測ってください。
ボックスが仕切り代わりになるので、隣のフライパンとぶつかる音も気になりにくくなりますよ。
汚れてもサッと拭き取りやすく、引き出しの中をきれいに保ちやすい点もメリットです。
価格や耐荷重、別売りフタとの組み合わせは変更されることがあるため、実際に選ぶときは公式情報を確認してください(出典:無印良品公式「再生ポリプロピレン入りファイルボックススタンダード A4用」)。
ただし、ファイルボックス自体の高さが約24cmあるため、浅い引き出しには入りません。
また、直径の大きなフライパンだとボックスから大きくはみ出します。必要に応じて、底の部分に滑り止めを敷くなどの工夫も検討してください。
手軽に試せるダイソー・セリア
収納を見直したいけれど、いきなり高いものを買うのはためらう。そんなときは、ダイソーを中心とした100均アイテムから試してはどうでしょう。
ここでは公式情報を確認しやすいダイソー商品を中心に紹介します。セリアなどの100均でも、仕切りや保護シート系の収納小物を探すときの考え方は共通します。
たとえば、ダイソーの組み立て式フライパンラックは、330円という価格ながらスチール製で、立てる収納を試せる商品です。
まず試したい人は100均、収納量や安定感を重視する人はニトリや無印良品も比較対象に入れてください。
商品サイズや材質、縦横どちらで使えるかといった基本仕様は、購入前に公式ページで確認できます(出典:ダイソーネットストア公式「フライパンラック」)。
引き出しの中だけでなく、シンク下の開き戸スペースにも置きやすいコンパクトなサイズ感です。
また、どうしても重ねて収納せざるを得ない場合は、税込110円で買える保護シートを間に挟むだけでも、傷や不快な金属音を軽減できます。
商品サイズや材質を見ておきたい方は、公式情報も確認してください(出典:ダイソーネットストア公式「フライパンプロテクター」)。
ただ、100均のラックは仕切りの幅が固定されていることが多く、分厚いフライパンが入らなかったり、重みでバランスを崩して倒れたりします。
まずは100均で立てる収納の使い勝手を試し、物足りなさを感じたらニトリや無印良品に切り替える。この順番なら、無駄な買い物を抑えやすくなります。
失敗しないための素材と耐久性の違い
収納グッズは、形やサイズだけでなく素材によって使い勝手が変わります。
台所は油や水が飛び散りやすく、汚れやすい場所です。お手入れのしやすさや耐久性も、毎日使うなら見逃せません。
重いフライパンを支えたいならスチール製、拭き掃除のしやすさを優先するならプラスチック製も候補になります。
代表的な素材として、スチール製とプラスチック製の違いを押さえておきましょう。

重さに耐えるスチール製の安定感
ニトリのスタンドや、ダイソーの一部商品にはスチール(鉄)素材が使われています。多くはサビを防ぐために、粉体塗装やコーティングが施されています。
スチール製のメリットは、重みのあるフライパンを支えやすいところです。対応サイズや耐荷重の範囲内であれば、大きめのフライパンも安定して置けますよ。
安定感のあるものなら、日常の出し入れもスムーズです。ただし、無理に押し込まず、水平で安定した場所に設置してください。
スチール製でも、濡れたまま使い続けるとサビの原因になることがあります。水気や汚れは早めに拭き取りましょう。
一方で、安価なものは使っているうちにコーティングが剥がれ、そこからサビが発生することがあります。
また、ワイヤー状の構造は、細かな部分に油汚れやホコリが溜まりやすいです。拭き掃除のときに、べたっとした汚れが残りやすい形かどうかも見てください。
お手入れがラクなプラスチック製
無印良品のファイルボックスなどに使われているポリプロピレン(PP)などのプラスチック素材は、軽く扱える素材です。
汚れがついてもサッと拭き取りやすく、清潔な状態を保ちやすいというメリットがあります。面で構成されているため、引き出しの中がすっきり整って見えるのも特徴です。
プラスチック製の収納グッズには、熱いフライパンをそのまま入れないでください。
ただし、スチール製に比べると熱に弱いため、使った直後の熱いフライパンをそのまま収納すると、変形したり溶けたりする恐れがあります。
そのため、フライパンはしっかり冷めてから収納してください。また、長く使ううちに割れや変形が見られたら、早めに買い替えを検討しましょう。
購入前に確認したいチェックリスト

お店では便利そうな商品がたくさん並んでいるため、見た目だけで選びたくなることもありますよね。
ここでは、買ったあとに合わなかったと感じないために、購入前に確認してほしいポイントを2つに絞ります。
購入前に見るのは、収納場所の寸法と、使ったあとの手入れのしやすさです。
引き出しの内寸とフライパンの直径
まずは、収納したい場所の寸法と、手持ちのフライパンのサイズを照らし合わせます。
フライパンの直径や外径の見方で迷う場合は、刃音録のフライパンのサイズの測り方も参考にしてください。
引き出しに収納する場合、特に注意したいのが引き出しの高さ(深さ)です。また、スタンドにフライパンを立てると、フライパンの直径に近い高さが必要になります。
たとえば28cmのフライパンをまっすぐ立てるなら、スタンドの厚みも含めて30cm前後の高さが必要になる場合があります。
26cmと28cmの使い分けで迷う方は、刃音録のフライパン26cmと28cmの比較記事も参考にしてください。
フライパンの直径だけでなく、スタンドの厚みと取っ手の向きも合わせて測ってください。
高さが足りない場合は、完全に立てるのではなく、斜めに寝かせて収納できるタイプのスタンドを選ぶ必要があります。また、取っ手の長さも忘れずに確認してください。
さらに、引き出しを閉めたときに取っ手が奥の壁に当たらないか、無理なく収まる向きでスタンドを置けるか、メジャーで測ってから選びましょう。
後片付けや拭き掃除のしやすさ
収納グッズは、フライパンの底についたわずかな油や焦げが少しずつ収納グッズにも移っていくため、使っているうちに少しずつ汚れていきます。
そのため、長く使うなら、自分が無理なく手入れできる形を選んでください。拭き掃除だけで済ませたいなら、凹凸が少なくシンプルな形状のものが向いています。

油汚れが残る形だと、使うたびに拭き掃除が面倒になります。
ふだんの掃除のペースや、どこまでなら負担に感じないかを基準にすると、使い続けられるものを絞れます。
また、滑り止めの有無も確認してください。引き出しを開け閉めするたびにゴトッとスタンドがズレて、使うたびに気になります。
シリコンゴムなどの滑り止めパーツが付属しているか、底面に滑りにくい加工があるかも見ておきましょう。
ここまでのチェックポイントを踏まえて、最後によくある疑問もまとめます。
フライパン収納に関するよくある質問(FAQ)
フライパン収納は、実際に始めてみると「どこに置くのが正解なのか」「100均のラックで足りるのか」など、細かな疑問が出てきます。
ここでは、収納場所やラックの安定感、ファイルボックス収納、熱いフライパンをしまうタイミングなど、迷いやすいポイントをまとめて確認していきます。
Q1. 収納スタンドはコンロ下とシンク下、どちらに置くのが正解ですか?
フライパンは火を使う調理器具なので、動線を考えるとコンロ下のスペースに収納するのがもっともスムーズです。
ただし、ご家庭のキッチンの作りによってはコンロ下が狭いこともあるため、無理に押し込まず、取り出しやすさを優先して場所を決めてください。
Q2. 100均の収納ラックを使っていますが、重みでよく倒れてしまいます。
100均のラックは軽量なものが多いため、26cm以上の大きなフライパンや厚みのある鉄製パンを支えきれないことがあります。
ラックの底面に市販の滑り止めシートを敷く、ラック同士を結束バンドでつなぐなどしても倒れる場合は、安定感のあるスタンドや、使用上の注意・対応サイズを確認できる商品への買い替えを検討してみてくださいね。
Q3. 家族が多く、フライパンや鍋がたくさんあります。無印良品のファイルボックス収納は向いていますか?
道具の数が多い場合、ファイルボックスを複数並べるとスペースを大きく取るため、引き出しの幅によっては入りきりません。
たくさん収納したい場合は、仕切りの間隔を狭く調整できる伸縮式のワイヤースタンドの方が合うことが多いですよ。
Q4. フライパンは熱いまま収納してはいけませんか?
はい、基本的にはしっかりと冷めてから収納してください。
プラスチック製の収納グッズの場合、熱で変形したり溶けたりする恐れがあります。

また、熱いまま引き出しにしまうと湿気や熱気がこもり、キッチン周りのカビや傷みの原因になることがあります。
洗ったあとは水気をよく拭き取り、粗熱が完全に取れてから定位置に戻しましょう。
暮らしに無理なくなじむ収納を選ぼう
フライパンの収納は、毎日の料理の始めやすさに関わります。
出し入れしにくい状態が続くと、料理を始める前から少し面倒に感じやすくなります。
収納を選ぶときは、きれいに並ぶかよりも、必要なフライパンを無理なく取り出せるかを先に考えてください。
ニトリの伸縮スタンド、無印良品のファイルボックス、ダイソーなどの100均アイテムのどれを選ぶかは、キッチンの広さや使い方によって変わります。
道具をきれいにしまうこと自体をゴールにせず、必要なフライパンを無理なく取り出せるかを基準に選んでみてください。
収納を変えて、フライパン同士がぶつかる音が減るだけでも、台所で気になる音は変わります。
フライパン収納は、ただ片付いて見えればよいものではありません。取り出すときの音、手にかかる重さ、戻すときの流れまで含めて、自分の台所に合う形を選ぶことが大切です。
道具の音や手触りまで含めてキッチンツールを選びたい方は、刃音録の音の羅針盤もあわせて読んでみてください。収納グッズを選ぶときにも、毎日の料理を始める感覚が少し変わって見えてきます。
※ご紹介したサイズや耐荷重、製品の仕様などはあくまで一般的な目安であり、執筆時点のものです。
正確な情報やご自宅の環境への適合については、必ず各メーカーの公式サイトをご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任にてお願いいたします。

